【古文】えっ!そうだったの?意外と知らない助動詞「す・さす」
こんにちは!あやかです!
今回は
助動詞「す・さす」
についてお話していこうと思います。
助動詞を勉強し始めて、
おそらくどの参考書でも
最初のほうに扱うのが
「す・さす」ですよね?
あなたも
「せ・せ・す・する・すれ・せよ」
と何度も声に出して
覚えたのではないでしょうか。
意味は使役と尊敬。
「2択だし、簡単じゃん。」
そう思っている人もいるでしょう。
でも私は敬語を勉強し始めてから、
この助動詞に苦しめられました。
試験中に本文を読み始めて、
『~せさせたまふ』と書いてあったら
なんかドキッとしませんか?
「やばい、尊敬語?なんか謙譲語?
あれ、助動詞混ざってるのかな?」
「敬語の対象誰?そもそも主語誰?」
みたいなパニックに陥った経験はありませんか?
今日はそう言った
最悪の事態を防ぐ
簡単な方法を
2ポイントに絞って教えます。
まず、
助動詞「す・さす」
の根本に立ち返りましょう。
先ほども言った通り
意味識別は
使役(させる)と
尊敬(なさる)
があることをもう一度
確認してください。
そのうえで
①「す・さす」が単独で
使われている時は必ず使役になります。
例えば
「呼ばすれど答へず。」の訳は
「呼びなさるけれど答えない。」
には絶対にならないということです。
正解は
「呼ばせるけれど答えない。」です。
誤答と正答で主語が変わっていることに
気が付きましたか?
こういったミスが
読解のずれにつながります。
多くの受験生は長文を読むと
これを忘れがちです。
もう一度繰り返しましょう。
「す・さす」は動詞につけただけでは
尊敬になりません。
これを脳に焼き付けて次に進んでください。
では、使役と尊敬の区別が
必要になるのは、下に
尊敬語が付いたときですよね。
ここでもう一つのポイントです。
②「せたまふ、させたまふ」は
二重尊敬が圧倒的に多い。
ということです。
慣れないうちは
「せたまふ」、「させたまふ」を見たら
「なさる」と訳してしまいましょう。
例えば
「宮(ガ)・・笑わせたまふ。」の訳は
「宮が・・笑いなさる。」になります。
作問者は
受験生がこれを「笑わせる」と
勘違いすることを狙って
選択肢を作ってきます。
一部例外もありますが、
最初はそれほど気にしなくて構いません。
本当に大事なのでもう一度言います。
「せたまふ」「させたまふ」を見たら
「なさる」と訳してください。
この2点を意識して、
読んでみると、読みやすさが
変わってきます。
助動詞「す・さす」を
マスターして、敬語まで
攻略しちゃいましょう。